目を閉じて感じるのは、柔らかな風
燦々と降り注ぐ光は、大切な、大好きなガイのように優しくて
耳をすませばトクリトクリと心音が伝わる
命の息吹
生の証明
隣にいる彼から確かに伝わる心地よさ
繋いだ手の温もり
…傍に、いる
想いを伝えるように、握り締める手に僅かに力を込めた
ああ、大丈夫
何も心配することなんてない
俺は、此処にいる
――今だけ、だけれども
(ガイルク?/165字)
03.roses all the way/何の心配もない
配布
∮regenbogen∮
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…微妙?
ぶっちゃけ手直ししたい。
1つ前のお題SSSの補足。
川崎の勝手なイメージでは、フリングス将軍は譜術は使えると思っています。個人的な趣味により、水系と闇系が得意だと嬉しい。
…で、ジェイドと同じ譜術を使わせるのもつまらないし、ローレライだし(何)、別のゲームから晶術をもってきました(爆)
きっかけなぞ、もはや誰も覚えていない
敢えて挙げるならば、僅かな嫉妬と互いの意地
……相手に対する愛情が、ないと云うわけではないけれど
「待て!落ち着け、話せば分かる…!」
「往生際が悪いですよ、陛下」
「はっきりしないのもまた罪という事を身をもって知って下さい」
「っ!助けろガイラルディア…!」
「ちょ、俺を巻き込まないで下さい…!」
「フリジットコフィン!」
「インブレイスエンド…!」
襲い来る氷塊と響き渡る悲鳴と
――今日もまた、痛い愛の争奪戦
(ジェ→ピオ←フリ/230字)
02.apple of discord/争いの原因
配布
∮regenbogen∮
自分はおかしくなってしまったに違いない
こんなにも焦がれているその相手が、この国の皇帝だ、なんて
そんな―…
この想いが届くことはない
この想いは許されない
それでも
「どうした、アスラン?」
名を呼ぶその声が、私の思考をどれだけ狂わせるのか、貴方は知らないのでしょう?
それは、どれだけ欲しようとも決して届かない
金色のヒカリ――
(ピオフリ/158字)
01.at the end of the rainbow/欲しいが手が届かない
配布
∮regenbogen∮
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こんな形式で日刊的にSSSが書けたら良いなと思ってます。CPは混在で。
自分的に気に入ったり要望があったりしたらコレを膨らませてSSにまで発展させる可能性も無きにしもあらず。
川崎さんは雑食です。いえぃ☆
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擦り合わせる手に吹きかける、息が白い。
ああ、もうすっかり冬なんだよなぁと思いながら悴んで上手く動かす事の出来なくなった手で携帯のディスプレイを見れば、20時半を少し回ったところだった。
別にきちんと時間まで約束したわけではないのだから、約束を破られたとかそういうわけではない。だがそういうわけではないものの、あの彼が遅くなる時に連絡の一つも寄越さないという事が、ガイをどうしようもなく不安にさせたのだった。
『今日は、いつもより仕事が早く終わりそうなんです。久しぶりに外で食事でもしませんか?』
一緒に暮らすようになってひと月程経つが、彼は仕事で夜遅くまで家を空けている事が殆どで、一緒に過ごす時間など当然ながら全くと言っていいほどない。
だから、今朝家を出る時にそう言って貰えた事が、何より本当に嬉しかったのだ。
『じゃあ、仕事が終わる位に駅前に行って茶でも飲みながら時間潰してるからさ。終わったら連絡くれよ』
自分はそう告げたクセに、待ちきれなくて改札の前で、彼を…彼からの連絡を、寒空の下ずっと待っている。
「……ガイ?」
背後から掛けられた、聞き慣れた…無意識に待ちわびていた声に振り返れば、そこにあったのは流れる銀と澄んだ蒼。ずっと待っていた、想い人の姿で。
「アスラン!?」
え、だって連絡来てないと携帯を開けば、やはりメールも着信も一切入っていない。
なんで、とアスランを見つめるが、彼は答えるよりもまず冷え切って感覚の麻痺したガイの掌を取り、温もりを分け与えるように握り締めた。
アスランとて寒いだろうに、そんな事は一言も告げずただ寒かったでしょう?と訊きながらガイの掌を温め続ける。
温かなはずのそれが、今のガイには火傷しそうな程に熱く感じられた。
「ガイの事ですから、きっと外で待っていると思いまして…地下鉄でその後も連絡が取れないのは分かっていたのですが、連絡をする位なら一刻も早く来なければと思ったんです」
案の定でしたね。と言って、アスランはいつも通り困ったように笑ってみせた。
アスランは、いつも困ったように笑う。
彼の笑顔は見ているだけで穏やかな気持ちにさせられるのだが、どうせならもっと違う笑顔を見たいとガイはいつも思っていた。
今この笑みも、もっと会えた事を喜んでくれているようなものだったら良かったのに。
そうは思っても、彼にこのような表情をさせているのは自分だと思えばガイは僅かに気分が沈んでいくのを感じた。
「…ごめん。迷惑、だったかな?」
「まさか!私の方こそすみません、遅くなって」
ガイの心境など当然伝わってしまっているのだろう、アスランは慌ててガイの言葉を否定し、寧ろ自らの方が悪かったと本当にそう思って謝罪の言葉を口にした。
アスランは決して悪くないのに。
それでも、それが彼の性根なんだと思えば申し訳ないと思うのと同時にそれすらも愛しくて。
「それこそアスランが謝ることないだろ?仕事だったんだし…それに」
握られたままだった手に力を込めて握り返し軽く引き寄せる。
自分からやったとはいえ確かに近くなった距離に、寒さからだけでなく頬を朱に染めガイはアスランの瞳を真っ直ぐに覗き込んだ。
「俺に会うために急いで来てくれたんだろ?……ありがとう」
その言葉に、アスランが破顔したのを見て。照れよりも何よりも嬉しさが込み上げてガイもつられるように笑った。
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途中までフリガイに見えない現パロなフリガイです。
いや、止めすぎで慌てて書いてる交換日記でフリガイについて語ったら書きたくなったとかそんなんじゃないよ…!昨日フリガイとか読んで私も書きたいと思ったとかそんなんじゃないよ…!(墓穴)
フリガイのフリングスは白いのでちょっと珍しいです。
アスランを連呼してるのも違和感。でもこの二人は仲良しなイメージがあるので、少なくとも名前にさん付け、CPなら呼び捨て位はしてて欲しい。つかしてると思う!(何)
因みにアスランは今回電車で通勤してますが、普通に乗用車だと思う。本当は。
現パロは色々設定が出来るけど、今回は敢えて普通の社会人。
フリガイはアシュルクに次いで百合だと思う。
実は、ジェイガイにして布教しとけば良かったかなぁとも思わないでもないです。
(余談ですが、後日ジェイガイ版をサイトにUPしました。/08.10.27)
「まったく、あの人も人使いが荒いよなぁ」
ぶつぶつと文句を言いながらも両手に前が見えなくなりそうなまでの書類の山を抱えて宮殿から軍基地へと向かうのは、短い金糸と蒼の瞳を持つ整った顔立ちの青年。
彼……ガイは、ほんの1週間前からこのグランコクマに貴族として復興を果たし暮らしている。
既に彼の故郷であり領土でもあるホドは崩落してしまい永久に失ってしまったが、貴族院には何度か顔を出しているし仕事なら雑用のようなものばかりだが全くないわけではなく、寧ろ忙しい日々を送っていると言っていいだろう。
陛下の突然の我が儘や彼のペットであるブウサギの世話にも慣れてきたその日、彼がデスクの上に山積みにされた書類を指して「これをジェイドの執務室に持って行ってくれ」と言ったのは先程のこと。あまりの膨大な量に目眩を起こしそうになったものの、流石に皇帝の命に逆らえる筈もなく。そして冒頭へと繋がる。
文句を言いながらもガイのその表情には嫌そうなな様子は見られない。それは、なんだかんだ言いながらも陛下に良くして貰っていることを理解しているからだ。
領土を失いながらもガルディオス家の再興を果たし。唯でさえ他の貴族から良く思われていないのを、何かと陛下は目をかけて手助けしてくれている。
今だって、この書類を届けたらもう今日は仕事をしなくても良いから休めと笑って言ってくれたのだ。
「そういえば、ジェイドが軍事演習から帰って来るのって、今日だっけ…」
ジェイドとは、グランコクマに移り住んだ初日に軽く話して以来会っていない。わざわざ会って話す用事などないということもあるのだろうが、軍事演習に出てしまった為に会う機会などなかったのだ。
ならば、そのまま執務室で帰ってくるジェイドを待たせて貰おうか。そんな考えがガイの頭をよぎる。陛下の「休め」は、もしかしたら久しぶりに仲間と話してきたらどうだという意味かもしれない。そう思ってしまえば、彼のイヤミや軽口、意図の読めない胡散臭い笑みが妙に懐かしく感じる。…このまま、待たせて貰うことにしよう。
ジェイドの執務室に着き、守衛に一言告げてから中に入る。ガイは整理された机の上に持って来た書類の束を乗せた。
紙というものは意外と重くて、僅かに痺れた腕をさすりながらソファーに腰を降ろす。ゆったりと腰を落ち着けてしまえば、そういえば最近碌に休んでいなかったのだということにガイは気付いた。
「あの日」以来、その忙殺さに任せてなるべく何も考えないようにしていたのだ。そうでないと、あの男……兄のようであり、そして嘗ては共に復讐を誓った同志でもある、最も信頼していた男のことをどうしても考えてしまうから。ヴァン…ヴァンデスデルカのことを。
どうして彼を止めることが出来なかったのか。
どうして彼の考えにもっと早く気付かなかったのか。
どうして…大好きだった彼のことを、この手にかけなければならなかったのか。
否応無しに巡る思考に、ガイは溜め息を吐いて瞼を降ろし強制的に思考を遮断した。
倒れ込むようにソファーに横になれば、途端にふわりと鼻腔を擽る嗅ぎ慣れた香り。確かこの部屋の主であるあの男が愛用していた香水の香りではなかったか。
どこか懐かしいそれは、ガイの思考をゆっくりと溶かしていく。
まるでそれは、ジェイドに抱き締められているような、そんな錯覚さえ起こして。
「……なんだよ、それ」
よりによって、あの何を考えているのかさっぱり読めない死霊使いに抱き締められているような感覚だなんて。
考えただけでおぞましいとさえ思うのに、それでも何故かこの香りに包まれていると落ち着くだなんて。
「ははっ。気付かなかったけど、相当病んでたんだな、俺」
自嘲しつつも、その香りに身を委ねて。包み込むかのような安らぎに誘われるがままに、ガイはゆっくりと夢の中へと堕ちていった。
* * *
執務室に入ってまずジェイドが目にしたのは、机の上に山の様に積まれた書類の束だった。
軍事演習も終わりその足で陛下の元に行き報告を済ませ。自分の執務室に行こうとしたところを呼び止められ、訝しげに振り向いた先で陛下は満面の笑みを浮かべ「お前の執務室に土産があるから楽しみにしてろよ」とか言ってきたのだが、やはりと言うか何と言うか、どうやらこの書類が彼の言う「土産」らしく。
「まったく。あの方も人使いが荒いんですから」
やれやれと肩を竦め、ジェイドは一つ溜め息を吐いた。
いつまでもこの書類を溜め込んでいても仕方ないので一度軽く目を通しておこうと机へと近付けば、ふと視界をよぎったソファーの後ろから伸びる人間の足。見覚えのあるその茶色のブーツにもしやと思いそっとソファーを背もたれ越しに覗き込めば、そこではガイが穏やかな寝息を立てながら横になっていた。
旅の間は決して見せることのなかった幼さを残した穏やかな寝顔。
普段は立てているが、本当は猫の毛のように柔らかな髪に起こさないようそっと手を滑らせば、ガイの口元に笑みが形作られる。それに誘われるがまま頬を指でなぞれば、今度は甘えるかのようにジェイドの掌へと擦り寄ってきた。
他人を甘やかしそして受け入れることに慣れ、自分は決して甘えることを知らない…甘えなど許されなかった彼が、このような行動に出るとは何と珍しいことか。
ジェイドは一度だけ僅かに瞳目し、知らずうちにその表情に常とは異なる穏やかな笑みを浮かべた。
「…ガイ」
そっと名を呼ぶ声は、思いの外優しげなもので。らしくないと思いつつも、ジェイドはそれも悪くないと感じた。
ああ、もしかしたら陛下の言う「土産」とは彼のことを指してしるのかもしれない。確かに書類もその一部ではあるのだろうが、それをここまで運んで来たのは恐らく彼であろう。慣れない生活にガイは披露していただろうことから、陛下には十分この事態は予測出来たのではないか。
そう思ってしまうのは願望か、はたまた陛下を買い被っているのか。
滑らかな頬を幾度となく撫でていると、ガイの睫がピクリと震えた。起こしてしまったのかと動きを止め様子を伺っていると、小さく開閉を繰り返すガイの唇。
「ん………ヴァ…」
何を言っているのかは殆ど聞き取れはしなかったけれど、それでも確かに聴こえたそれが何を…誰を示しているのか容易に想定出来てしまったジェイドは、僅かに躰を強ばらせた。
再びガイの睫が震え、瞼から蒼が覗く。
まだはっきりと覚醒していない目でジェイドを見たガイは、不思議そうに首を傾げてみせた。
「……あれ?ジェイド?」
――では、あなたは誰だと思っていたのですか?
けれどもその言葉は口にすることなかった。いつものように笑顔を張り付け言う。
「ここは私の執務室です。私が居てなんら可笑しくはないでしょう?」
「え?…あぁ、悪い。久しぶりだし、ジェイドと少し話そうかと思って待ってたんだ」
そう言って苦笑するガイにジェイドはやれやれと呆れたよう首を振る。
「まったく。人が軍事演習で疲れて帰って来たというのに、その私の執務室で寝ながら待つとは良い根性ですねぇ」
「悪かったな!」
そのやりとりは旅の間に交わしていたものと同じで、うまく取り繕えたことにジェイドは安堵の息を零す。
そんなジェイドの様子を知ってか知らずか…この場合は後者だろう…ガイは困ったように笑いながら言葉を続けた。
「なんかこのソファーからジェイドの香水と同じ匂いがしてさ。何か落ち着いちゃって…気付いたら寝てたんだよ」
「それはまた……随分と嬉しいことを仰ってくださいますね」
「は?何がだ?」
「いいえ、こちらの話です」
小さく零れた本音をしっかりと聞き取り訊ねてきたのを誤魔化して、ジェイドはそれよりもと言葉を続けた。
「こうして会うのも久しぶりですね。どうですか?一緒に食事でも」
「良いねぇ!…と言いたいところなんだけど。旦那は良いのかい?演習で疲れてるんだろ?」
「ええ。ですから今日はガイにとことんストレス発散に付き合って頂こうかと」
「………まさかアンタ、今日はずっと俺をいびり倒すつもりじゃないよな」
「何のことだかサッパリ分かりませんねぇ」
そう言って笑うジェイドにガイは悔しそうに顔を歪めた。けれども目線をジェイドへと向け、二人の視線が絡まるとその表情は苦笑へと変わり更には照れたような、或いは嬉しそうなそれへと転じた。
その変化を驚いて見詰めていたジェイドにガイはその笑みを向けたまま言う。
「なんかさ、やっぱりジェイドはジェイドなんだなーって、安心したよ」
そして、腰掛けていたソファーから立ち上がりジェイドの横に並ぶ。先程までより確かに感じる鼻腔を擽る香りに微笑を浮かべて。
「行こうか」
「ええ、そうですね」
扉に近寄りドアノブに手をかけながらジェイドも微笑を返した。
それは、寝ていたガイへと無意識に向けていた穏やかで優しさを含んでいたものと同じで。
死んだ人間には二度とかなわないということは知っている。
それでも、今この瞬間に彼が傍に居るのは自分で、そして彼が笑顔で居るのなら、それで……
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なんかもう、色々と微妙。本当はガイを甘やかすジェイドな話が書きたかったんだけど、妄想の中でガイが言った寝言がヴァンだったので、気付いたらこんな展開に…
そこで呼ぶのはジェイドだろ!?と自分の妄想にツッコミを入れたならそこで書くときに直せば良かったのに、何故か忠実に書いてしまいました。
つか、何気に書いても書いても書き終わらなかったorz
携帯サイトに移動する際には、入らなかった分も加筆したい。
誤字脱字のオンパレードだと思うので指摘して下さい。川崎は実は一度も読み返してない(え)